国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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令和6年能登半島地震における当機構の対応と感謝状授与について

 令和6年1月に発生した能登半島地震に際し、当機構は、石川県の水産業の復興に向けた取り組みを進めるにあたり「水産研究・教育機構災害対策支援本部」を設置し、魚病検査に関する相談対応、海底探査用魚群探知機、全天球カメラの貸与、種苗生産に使用する動物プランクトン(ワムシ)や植物プランクトン(キートセロス、イソクリシス)の提供を行いました。

 また、沿岸部の道路が土砂災害で通行止めとなり、漁港の被害状況を確認できないため、水産庁及び石川県の要請を受け、1月31日~2月9日にかけて漁業調査船「北光丸」を派遣し、被害の大きい外浦地域や舳倉島の漁港・漁村と浅海水域の被害状況や環境等の情報を収集し、石川県へ提供しました。

 その後、5月に漁業練習船「天鷹丸」が能登半島周辺のズワイガニ漁場海底状況調査を、6月には兵庫県立香住高等学校の実習船「但州丸」による日本海ズワイガニ等底魚資源調査において、震災の影響を考慮し、能登半島沖の調査点数を増やす等の対応を行いました。さらに、8月に石川県で開催された「能登の水産関係港の復興に向けた協議会」には水産技術研究所環境・応用部門水産工学部長が参加し、「能登の水産関係港の復興方針」のとりまとめに貢献しました。

 これらの緊急対応と水産業の復旧復興への貢献に対し、令和7年12月10日、石川県知事より当機構に感謝状が授与され、中山理事長が受領いたしました。今回、大変名誉な感謝状を頂きましたが、さらなる能登における水産業の復興に向けて当機構は出来る限りの協力をしていきます。