森村学園で「カツオ漁業」に関する出前授業を実施しました
令和7年10月15日、森村学園初等部にて、開発調査センター漁業第一グループの保尊主任研究員が「カツオ漁業」をテーマに出前授業を行いました。
授業では、カツオの生態や一本釣り・まき網などの漁法について説明しました。カツオの探し方の紹介では、海鳥レーダーで海鳥を探し、双眼鏡で目視確認を行い、さらに魚群探知機で群れの大きさを調べて漁法を決定する流れを紹介しました。
海鳥レーダーでは約15~30km、双眼鏡では約5~10km先まで海鳥を探せることを説明し、「30kmというと森村学園からお台場や江の島まで届く距離」と話すと、児童たちからは「すごい!」と驚きの声が上がりました。
また、近年の漁業現場での課題として、漁業従事者の減少や労働力不足があることを説明し、その対策として自動釣り機やドローンの導入による効率化の取り組み、さらにカツオ資源を持続的に利用するための研究についても紹介しました。
授業の後半では、カツオの一本釣りを模擬体験してもらいました。児童たちは約2kgのカツオ模型を使い、「重い!」「楽しい!」「本物でもやってみたい!」といった感想を話していました。
最後の質問コーナーでは、「冷凍庫がなかった時代はどうやって保存していたのですか?」「一本釣りでは餌を使うのですか?それともルアーですか?」など、たくさんの質問が寄せられ、児童たちの関心の高さがうかがえました。
当機構では、今後もこのような出前授業を通じて、水産資源や漁業への理解を深めてもらう活動を続けてまいります。






