国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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タイワンガザミの種苗量産技術

沖縄県栽培漁業センター
[連絡先]0980-47-5411
[推進会議]西海ブロック
[専門]飼育環境
[研究対象]他のカニ類
[分類]研究


[ねらい・目的と成果の特徴]

  • 真菌症防除対策を施した新施設を使用し、餌料については脂肪酸による栄養強化剤の使用量を見直して、種苗を安定して量産する技術を開発する
  • (1)ゾエア期の真菌症は、照度を高め、アジテーターを備えた水槽で種苗生産を行うと発症しない
  • (2)メガロパ変態時の脱皮失敗による大量死は、餌料の脂肪酸含量を従来より少なくすると防止できる


[成果の活用面等]

  • 計画的な種苗生産が行えるようになる


[具体的データ]

図1
図1 ゾエア期の大量死対策
ゾエア期に真菌症が発生すると、ほとんどの幼生がへい死するが、飼育水槽の照度を高め(木村,1995)、アジテーターを備えた水槽で種苗生産を行うと真菌症は発症しなかった(佐多ほか,2002)

 

図2
図2 メガロパ変態時の大量死対策
メガロパ変態時に形態異常[メガロパ的ゾエア(浜崎,1998)、背棘異常・活力不足など(佐多ほか,2002)]がみられると、多くの幼生が正常に脱皮できずにへい死するが、餌料の不飽和脂肪酸含量を従来より少なくすると防止できた