国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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放流ヤコウガイの生残と成長

鹿児島県栽培漁業センター
[連絡先]0994-32-1003
[推進会議]西海ブロック
[専門]増養殖技術
[研究対象]他の巻貝
[分類]調査


[ねらい・目的と成果の特徴]

  • 天然海域(鹿児島県徳之島)で大きさ別に放流した稚貝の生残と成長を調べた。
  • 殻高30mm以上で放流した貝は約100日後に20%前後生きていたが,30mm未満では7%未満であった。
  • 1年で40~50mm成長し,30mmで放流した貝は2年後に成熟サイズ(120mm)を超え,3年後には150mm(1kg)に達する。


[成果の活用面等]

  • 放流は30mm以上でするのが効果的。
  • 漁業者に対して大きさの採捕規制を設ける際の説明材料にできる。

*殻高:殻の縦の長さ


[具体的データ]
(分かりやすい図表を中心に)

表1
表:放流100日前後での生残状況
*放流サイズ,大きさは平均の値で単位 はmm
*生残率の単位は%

 

図1
図:徳之島での放流ヤコウガイの成長