国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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大潮・上げ潮時における菊池川河川水の海域への拡散状況の解明

熊本県水産研究センター 漁場環境研究部
[連絡先]0964-56-2613
[推進会議]西海ブロック
[専門]海洋構造
[研究対象]海洋構造
[分類]調査


[ねらい・目的と成果の特徴]
・河川水は、養殖ノリの生長や黒みに必要な窒素などの栄養分の重要な供給源になっています。しかし、熊本県荒尾市地先のように大きな河川から離れた場所への栄養分の供給状況はよく解っていません。そこで、これらを明らかにし、栄養分を効率よく利用することを目的として、菊池川河川水の荒尾市地先方面への拡散状況を調査しました。
 その結果、菊池川河川水は、大潮の上げ潮時、熊本県北部沿岸沿いに北上し、最大4km幅で三池港沖付近まで拡散していることが明らかになりました。


[成果の活用面等]
・栄養分の多いところにノリ養殖施設を配置するなど、漁場の効率的な利用を検討する際に本成果を活用します。


[具体的データ]

図1
図1 塩分濃度(青・緑色ほど菊池川の淡水の影響を受けています)

 

図2
図2 栄養分(赤色ほど窒素が多く菊池川の影響を受けています)