アミメノコギリガザミの稚仔はどんな餌を好むのか
西海区水産研究所 石垣支所 資源増殖研究室
[連絡先]0980-88-2864
[推進会議]西海ブロック
[専門]増養殖技術
[研究対象]他のカニ類
[分類]調査
[ねらい・目的と成果の特徴]
- 干潟やマングローブ域に生息するアミメノコギリガザミ稚仔の採集調査は目視による徒手採集で行っているが、足場の不安定な泥質干潟やマングローブ林内での採集調査は困難であった。アミメノコギリガザミの稚仔を効率よく採集するためのかご用餌料を開発するために、6種類の餌料を寒天に混ぜて成型して稚仔に投与し、摂餌量を比較した。小型の稚仔は、育成時に投与している甲殻類より魚類餌料を好むことと、成長に伴い選択性が弱まることが明らかになった。
[成果の活用面等]
- 人工種苗の放流調査の高度化、省力化
[具体的データ]
図1 餌料の種類ごとの寒天摂餌量
N=9、縦棒は標準誤差を表している
写真1 試験後の寒天の形状
左側(サンマ)は1月3日程度食べられているが、右側(イソハマグリ)は全く摂餌されていない
図2 多重比較結果
横線で結ばれている餌料については有意水準5%で差がみられないことを示している