国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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アカアマダイの種苗生産

長崎県総合水産試験場種苗量産技術開発センター、種苗量産科
[連絡先]095-850ー6312
[推進会議]西海ブロック
[専門]飼育環境
[研究対象]底魚
[分類]研究


[ねらい・目的と成果の特徴]

  • アカアマダイは長崎県を代表する高級魚の一つで,主に延縄及び底引き網で漁獲され本県において年間約400トンの漁獲量(全国2位)がある。
  • 本種は幼魚期から海底に巣穴を形成する習性を持ち,移動範囲が小さいことが推察されることから,定着性の栽培漁業対象種として期待が持たれる。
  • (1)親魚の大量確保:上対馬町漁協所属アマダイ延縄漁業者の協力体制が確立し、これまで活魚入手困難であった産卵期親魚について大量確保が可能になった。
  • (2)人工授精技術の開発:日本栽培漁業協会との技術交流により,ホルモン処理,精巣精子の利用等により効率よく計画的に受精卵を得ることが可能になった。
  • (3)初期飼育環境の改善:アカアマダイふ化仔魚の飼育水槽表面照度を高くすることによって初期生残率が向上することが分った。
  • (1)~(3)によって平成13年度には全長24.5-45mmのアカアマダイ稚魚約4,500尾を生産した。


[成果の活用面等]

  • 減少傾向にある沿岸のアカアマダイ資源の維持、増大を図ることは沿岸漁業の振興を図る上で重要の要件である。
  • アカアマダイ種苗が大量に生産できるようになり、資源管理とあわせて適切な放流を実施できれば、より効果的な資源回復につながる。


[具体的データ]
上記以外は特になし