ヒレナガカンパチの種苗生産技術開発
東京都小笠原水産センター
[連絡先]04998-2-2545
[推進会議]中央ブロック
[専門]飼育環境
[研究対象]ひれながかんぱち
[分類]研究
[ねらい・目的と成果の特徴]
- 現在カンパチ類の養殖用種苗は、外国産天然種苗に依存しているが、安定供給や病気の侵入が懸念される。そこで、本種の種苗生産技術を確立し、国内供給を可能とする。
- 本種は市場ではカンパチと区別されないが、魚食性が強いため稚魚飼育はカンパチに比べると難しい。そこで、稚魚飼育時に水槽内へシェルターを設置するなどの工夫をした結果、万単位での生産に成功した。
[成果の活用面等]
- ヒレナガカンパチは小笠原では産卵期が4~11月と長期にわたるため、養殖業者のニーズに応じて種苗の出荷サイズや時期を調節することが可能である。
[具体的データ]
1.飼育方法
- 平成14年10月11日に採卵し、1トン水槽6基に収容した。
- 10月12日にふ化し、ふ化3日後から、いわゆるS型ワムシを投与した。
- ふ化15日後からアルテミアを、24日後から配合飼料を投与した。
2.飼育結果
1)飼育魚の成長は表1のとおりである。
2)種苗生産結果は表2のとおりである。