国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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潮干狩りのレクリエーション価値の経済評価

中央水産研究所・経営経済部
[連絡先]045-788-7673
[推進会議]中央ブロック
[専門]水産経済
[研究対象]あさり
[分類]行政


[ねらい・目的と成果の特徴]

  • 潮干狩りは都市住民に便益を与えているが、これまでその経済評価が行われたことはない。
  • 経済評価を行うことにより、潮干狩りの環境整備のための公的支出の可否を判断することが可能になる。
  • 愛知県吉良町梶島を事例とし、潮干狩り客の名簿を分析して、旅行費用法(TCM:レクリエーション価値を旅行費用と訪問率の関係から評価する手法)により潮干狩客のレクリエーション価値の経済評価を行った結果、潮干狩客1人あたり平均4,900円、合計3,565万円(この額は吉良漁協のアサリ水揚金額にほぼ匹敵する)の価値が算出された。

[成果の活用面等]

  • 評価結果は、埋立などで失われた干潟を、人工干潟の造成などにより、潮干狩りが可能な干潟に回復するための公的支出の根拠として使用できる。


[具体的データ]

図1
図:図は、旅行費用と訪問率の関係式から推定された、旅行費用として追加される金額と受諾率の関係を示す。
 この式を積分し潮干狩り客1人あたりのレクリエーション価値が求められる。