国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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小型機船底びき網の経営コスト削減のための小型軽量漁具開発

島根県水産試験場 漁場開発科
[連絡先]0855-22-1720
[推進会議]日本海ブロック
[専門]漁業生産技術 水産経済
[研究対象]底魚
[分類]普及


[ねらい・目的と成果の特徴]

  • 小型機船底びき網1種漁業の経営体を維持するために、漁具および操業方法の見直し、代船建造費の削減および省人化による経営コストの削減を行う。
  • (1)試験船「島根丸」により小型軽量漁具を用いた試験操業を実施し、漁具構成の検討・調整を行った。
  • (2)着業船による試験操業および実証試験を実施した。実証試験の結果、小型軽量漁具使用中の水揚金額は、小型軽量漁具使用前の水揚げ金額と殆ど差がなかった。
  • (3)漁具構成が左右対称型で、水中重量は現行のものと同程度ながら空中重量では約1トン軽い漁具を開発した。


[成果の活用面等]

  • 開発した小型軽量漁具の使用を前提としたモデル船の設計を行った。モデル船の設計により、近年、1億円近くかかる代船建造費を1千万円コストダウンさせ、共同発注等によりさらなる低価格での建造が可能となる。また、直巻きリールの採用により安全且つ省力・省人化が可能となる。


[具体的データ]

表1
表 小型軽量漁具のロープ構成

 

図2
図 小型軽量漁具の構成
*図中の数字は表のNo.と対応