国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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2025(R07). 1. 8  過去30年以上の海況を再現した海況予測システムの新バージョンを運用開始 -気候変動に対する海洋環境変化と水産資源の応答などの研究に活用-

令和7年1月8日
国立研究開発法人水産研究・教育機構  

過去30年以上の海況を再現した海況予測システムの新バージョンを運用開始

-気候変動に対する海洋環境変化と水産資源の応答などの研究に活用-

ポイント

  • 我が国周辺海域の1993年から現在に至る30年以上の海況の過去再現データを提供
  • 東シナ海と親潮域における海況の過去再現性が向上
  • 近年の急激な気候変動に対する海洋環境変化と水産資源の応答の研究などに活用

 

概要

 国立研究開発法人 水産研究・教育機構は、海況予測システムFRA-ROMSⅡの新しいバージョン(FRA-ROMSⅡv2)の運用を開始しました。

 FRA-ROMSⅡv2 は、従来のシステムを改良することにより、過去再現データの期間を1993 年から現在に至る約30 年間へ拡張し、さらに東シナ海及び親潮域の海況(海水温や海流の向きや速さなど)の過去再現性を大幅に向上させたシステムです。

 当機構では、FRA-ROMSⅡv2 による我が国周辺海域の海況再現・予測データを、漁場形成の予測、水産資源の変動予測や変動要因の解明、近年の急激な気候変動に伴う海洋環境変化や水産資源の応答などの水産海洋研究の基盤情報として活用していきます。

 FRA-ROMSⅡv2 を利用した海水温や流れ等の現況図と2 か月先までの予測図を、当機構のホームページで公開し、漁業者や海を利用する一般の方々にも有用な情報として提供します。また、都道府県水産試験研究機関等には、詳細なデータの提供も行います。

 FRA-ROMSⅡホームページURL:https://fra-roms.fra.go.jp/fra-roms/

 

参考資料(PDF:1,565KB)