国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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2024(R06). 9.24 ゲノム解析から探る 「幻の怪魚」アカメの進化と生存の歴史

令和6年9月24日

大阪医科薬科大学

理化学研究所

九州大学

福井県里山里海湖研究所

京都大学

水産研究・教育機構 水産大学校


 

ゲノム解析から探る

「幻の怪魚」アカメの進化と生存の歴史

【ポイント】

  • 「アカメ」の全ゲノム解析を行いました
  • 本種の遺伝的多様性はきわめて低く、少ない個体数で長期間存続
  • それを可能にしたメカニズムとして免疫などに関わる一部の遺伝子に一定の多様性が保たれていた

 大阪医科薬科大学医学部生物学教室の橋口康之准教授、水産研究・教育機構水産大学校の髙橋洋教授、竹下直彦教授、九州大学大学院農学研究院の三品達平助教(理化学研究所生命機能科学研究センター客員研究員を兼務)、福井県里山里海湖研究所の武島弘彦研究員、京都大学大学院農学研究科の中山耕至助教、水産庁の田上英明博士(研究当時、水産研究・教育機構所属)からなる研究グループは、南日本の太平洋岸に分布する日本固有の大型魚類である「アカメ」の全ゲノム解析を行い、本種の遺伝的多様性が全体的にきわめて低く、少ない個体数で長期間存続してきたこと、それを可能にしたメカニズムとして免疫などに関わる一部の遺伝子に一定の多様性が保たれていることなどを明らかにしました。

 

 この研究の成果は、未だ謎に包まれた存在であるアカメの進化史についての理解を進めるとともに、その保全施策への応用が期待されます。

 

詳細(PDF:839KB)