2024(R06). 1.26 ⾧野県上高地における外来マス類による在来イワナへの影響
令和6年1月26日
国立大学法人筑波大学
長野県環境保全研究所
国立研究開発法人水産研究・教育機構
長野県上高地における外来マス類による在来イワナへの影響
長野県上高地に生息する外来マス類(ブラウントラウト、カワマス)と在来イワナの種間競合関係を調べました。カワマスはイワナと食性および環境の生態的地位が重なること、ブラウントラウトはイワナを捕食することが確認され、これらの影響がイワナの減少につながっていると考えられます。
サケ科魚類は養殖・遊漁目的で世界の淡水域に広く移入されてきました。日本には19 世紀末に、欧州原産のブラウントラウトや北米原産のカワマスが導入され、これらが日本のイワナの分布や生育環境に負の影響を与えていることが危惧されています。特に、長野県上高地では、大正~昭和初期に放流された外来マス類が優占する一方、イワナは過去数十年の間で極端に減少したことが知られています。 |
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