2023(R05). 5.19 給気加熱装置と真空断熱装置を備えた微粒子捕集フィルターを搭載したディーゼルエンジンの開発
令和5年 5月 19日
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
給気加熱装置と真空断熱装置を備えた微粒子捕集フィルター
を搭載したディーゼルエンジンの開発
ポイント
- ディーゼルエンジンのアイドリング時や低負荷運転時は排気温度が低いため、排気管に設置されたディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)にすすが堆積します。また、排気温度が高くなってもDPFの外周部温度は低いままなので、すすが堆積し続けることにより排気の流れが悪くなり、熱効率が低下します。
- エンジンの給気を加熱するとともにDPFに真空断熱装置を設置して連続再生することにより、低負荷運転時においても熱効率の低下を防止することが出来ます。
- この技術を用いることにより、EV化よりも温室効果ガス削減に貢献可能です。
- (公社)自動車技術会 2023年春季大会 学術講演会で講演します。
概要
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校の研究グループは、これまでの研究成果を基に電気自動車(EV)よりも地球温暖化ガス(GHG)の削減に貢献可能なエンジンシステムを開発し、(公社)自動車技術会の学術講演会において講演します。
※参考URLは以下のとおり
http://gakkai-web.net/jsae/s/2023/program/index.html
http://gakkai-web.net/jsae/s/2023/program/data/jp/1.html
この研究成果は、物流におけるGHGの削減だけでなく、ディーゼルエンジンを搭載する全ての車両・機器や、現在IMO(国際海事機関)において検討されている海上輸送におけるブラックカーボン(BC)の規制対応にも貢献可能です。
学会名:(公社)自動車技術会 2023年春季大会 学術講演会 講演予稿
講演タイトル:給気加熱と真空断熱DPFを備えるハイブリッドシステムの開発
著者名:津田 稔・石田雅照・山西 大・大原順一・前田和幸(国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校)
公表日:2023年5月19日
お問い合わせ先
国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産大学校 | ||
[研究担当者] | 海洋機械工学科 津田 稔 | TEL 083-286-5111 / E-Mail:tuda@fish-u.ac.jp |
[広報担当者] | 業務推進課 | TEL 083-286-5111 / E-Mail:zenpan@fish-u.ac.jp |