ヒラメの仔魚期の高水温飼育は脊椎骨癒合を引き起こす
鳥取県水産試験場栽培漁業部
[連絡先]0858-34-3321
[推進会議]水産養殖関係試験研究推進会議
[専門]種苗生産
[研究対象]ひらめ
[分類]研究
[ねらい・目的と成果の特徴]
- (1)ヒラメの人工種苗には脊椎骨が癒合した異常個体が多く、癒合を生じない生産方法を開発する。
- (2)仔魚期に高水温で飼育すると、稚魚の脊椎骨癒合が高い割合で出現することが判った。
- (3)仔魚期のうち変態期中期から後期に高水温飼育をおこなったとき、異常率は高くなる。
- (4)量産規模の種苗生産実験で、低水温飼育により、癒合が防除できることを実証した。
- (5)しかし、疾病の発生などの他の要因によっても、脊椎骨癒合が生じる場合が多い。
[成果の活用面等]
- ヒラメの種苗生産において、脊椎骨癒合の出現率の低い健苗を生産するための飼育管理技術の開発に貢献。
[具体的データ]
図.仔魚期を異なる水温で飼育したヒラメの実験生産群の脊椎骨癒合個体の出現割合と癒合の重篤度.