陸上で廃棄された窒素や燐のリサイクル利用で高栄養価の餌料用微細藻類をつくる
養殖研究所 遺伝育種部 育種研究室
[連絡先]0599-66-1830
[推進会議]水産養殖関係
[専門]増養殖技術
[研究対象]他の藻類
[分類]普及
[ねらい・目的と成果の特徴]
- 家畜排せつ物や食品産業で排出される窒素や燐を栄養塩として餌となる藻類を培養。
- 窒素・燐を多く含む培地での選抜により富栄養条件で増殖する藻類株を得た。
- 窒素や燐を培養液に加えるとタンパク質や脂質の高い餌料生産が可能。
[成果の活用面等]
高密度培養された微細藻類は貝類などの餌として利用価値が高い。
[具体的データ]
表1.コロニー選抜の20回反復により6~9倍濃度のN,P含有培地でも増殖可能な株が作出できた
(**P<1%,*P<5%)
表2.選抜株は、培地からNO3-Nを吸収する能力が無選抜株より高く、培地濃度が急速に低下
表3.豚尿添加でテトラの高度不飽和脂肪酸が顕著に増加
表4.豚尿を20%添加した培地で培養すると粗タンパク質及び粗脂肪含量が増加