脊椎骨異常の発症機序の解明
養殖研究所・栄養代謝部
[連絡先]0599-66-1830
[推進会議]水産養殖関係試験研究推進会議
[専門]魚介類機能
[研究対象]魚類
[分類]研究
[ねらい・目的と成果の特徴]
- 種苗生産で問題になっている脊椎骨異常の発症機序を解明することを目的として、魚類における脊椎骨の発生機構、及び発生異常をもたらす要因について検討した.仔魚初期におけるビタミンA過剰は、椎間板様組織の形成不良を起こし、椎体融合の原因となることが示唆された.
[成果の活用面等]
- 健苗育成技術の高度化
[具体的データ]
ヒラメでは椎体板様組織はC~D期に形成され、この時期にビタミンAを高濃度に含む餌料を与えると脊椎骨融合が高率に発症することが確認された.種苗生産管理上、注意すべき点として、脊椎骨異常を起こしやすい時期は、椎体の骨化時期よりもかなり前にある.
図:脊椎骨の発生と脊椎骨融合の発症機序