国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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令和6年度日本水産学会論文賞を受賞(水産資源研究所 宮川光代ほか)

掲載日:2025年4月3日

 宮川光代主任研究員と市野川桃子グループ長(所属:水産資源研究所 漁業情報解析部 資源解析グループ)が令和6年度日本水産学会論文賞を受賞しました.

論文名

What stock-per recruit target can be applied to Japanese fisheries resoures under large uncertainties in the stock-recruitment relationship?

著者

  • 宮川光代(水産資源研究所漁業情報解析部)
  • 市野川桃子(水産資源研究所漁業情報解析部)

掲載誌

Fisheries Science 90巻5号: 687-700 (2024)

https://doi.org/10.1007/s12562-024-01786-x

受賞研究課題の意義

漁業資源管理における再生産関係の不確実性を考慮し,持続可能な漁獲量を算出する新たな指標を提案した論文である。再生産関係の推定が難しい魚種にも適用可能な代替管理手法の性能を,30種の魚種データを用いて包括的に検討しており,従来の方法よりも柔軟性が高く,漁業政策に直結する科学的な指標を提供している点で高く評価できる。情報の少ない魚種や系群に対しても適切な資源管理を展開する必要性が高まる中,本研究はその課題を解決するための指標をメタ解析により検討した力作である。特に,再生産関係の推定が難しい種に適用される代替手法の性能を包括的に評価した点は,資源管理における重要な知見を提供している。本研究で提案された指標は,日本の水産資源管理における新たな基準となる可能性があり,明確な目的設定に基づいた実践的かつ充実した内容であることから,関連分野へのインパクトも大きいと考えられる。新しい手法の有用性を示した論文として,非常に実用性の高い研究成果である。