国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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令和4年度(第18回)「若手農林水産研究者表彰」農林水産技術会議会長賞(水産資源研究所 佐橋 玄記)

佐橋玄記研究員、令和4年度(第18回)「若手農林水産研究者表彰」にて農林水産技術会議会長賞を受賞

 水産資源研究所さけます部門の佐橋玄記研究員が令和4年度(第18回)「若手農林水産研究者表彰」にて、「多様な野生魚を守って活用する:サケ資源回復方策の開発」で農林水産技術会議会長賞を受賞しました。

 本表彰は、農林水産業及び関連産業に関する研究開発の一層の発展及び研究開発に従事する若手研究者の一層の意欲向上に資するため、優れた功績又は将来の技術革新等につながる優れた研究業績があり、その将来が大きく期待される若手研究者に対して、農林水産省農林水産技術会議会長賞を授与するものです。

写真:自然産卵で生まれたサケ野生魚

写真:自然産卵で生まれたサケ野生魚

業績名

多様な野生魚を守って活用する:サケ資源回復方策の開発

受賞者

佐橋 玄記

業績概要

 サケ科魚類をモデル生物として、1)同所的に棲む 2 種の野生魚に、回遊コストのばらつきに応じて個体群間に成熟サイズの多様性が生じること、2)ふ化放流が野生魚とは異なる魚を生み出し、資源を増やしていない場合があること、3)ふ化放流に用いる野生魚の割合が高いほど、ふ化放流で生まれた子の野外における生存率が高いことを明らかにした。これらの知見は、水産業の持続的な発展のために、多様な野生魚を保全することの重要性を示すものであり、資源管理方策の刷新につながることが期待される。


表彰式は下記日程で行われました。
日時:令和4年10月27日(木曜日)
会場:東京ビッグサイト西ホール
所在地:東京都江東区有明3-11-1
※「アグリビジネス創出フェア2022」の会場内