2025(R07). 5. 1 さんま漁船のアカイカ釣り兼業に向けた実証調査第2弾を実施
令和 7 年 5月1日
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
さんま漁船のアカイカ釣り兼業に向けた実証調査第2弾を実施
|
概要
水産研究・教育機構 開発調査センターは、令和5年度補正予算による水産庁委託事業「不漁に対応した操業体制緊急構築実証事業」で、大型さんま漁船によるアカイカ釣り兼業のための漁獲実証調査を、令和7年2月21日から3月10日まで三陸沖で実施しました。この調査では、さんま操業に用いるLED漁灯と5台の自動いか釣り機でアカイカ試験操業を行い、漁獲が得られたことから、操業の実現性が示されました。
この結果を踏まえ、漁獲実証調査の第2弾として、(1)さんま操業用の集魚灯の竿からLED漁灯を外して船体上部に設置し直し(2)自動いか釣り機を20台に増設し、(3)いか釣り操業中の船体を安定させるパラシュートアンカーを装備する船体改造を行い、さらに(4)いかの選別作業台等を改良して北太平洋公海域での試験操業を行う予定です。本調査で得られた結果を、過去のいか釣り漁船での漁獲実績やさんま棒受け網漁業のみの場合の漁船の運用や漁獲実績と比較することで、漁船の周年稼働や収益性向上に向けた課題を整理し、さんま・アカイカ漁業兼業化による漁業経営に及ぼす効果を具体的に検証・評価します。
漁獲実証調査期間 :令和7年5月16日~令和7年7月4日
出港場所・日時 :北海道根室市 花咲港 令和7年5月16日 15時予定
さんまアカイカ兼業漁船
お問い合わせ先
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 開発調査センター TEL:045-277-0184
漁業第三グループ 加藤慶樹 鈴木大智
実証化企画室 溝口 弘泰