国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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飯野研究等支援職員が水産海洋学会研究発表大会で若手優秀講演賞を受賞

 水産資源研究所さけます部門資源生態部資源管理グループの飯野研究等支援職員が、2023年11月10日から12日にかけて、札幌にて開催された2023年度水産海洋学会研究発表大会において若手優秀講演賞を受賞しました。
 受賞発表日は11月11日、なんと「鮭の日」でした。

受賞者:飯野佑樹(さけます部門資源生態部資源管理グループ 研究等支援職員)

演題:サケ稚魚と餌料環境のエネルギー需給関係が回帰率に及ぼす影響

概略: 近年、岩手県沿岸域へのサケ回帰尾数の減少には、川から海に降りたサケの稚魚がオホーツク海へ北上する途中に、遭遇する餌生物が少ないことが関連していると考えられている。そこで、サケ稚魚が岩手県沿岸域からの北上途中に、どの海域で餌不足になっているのかを定量評価した。数理モデルから推定した稚魚の餌要求量と、岩手県沿岸域および北海道東部太平洋沿岸域の餌生物量(動物プランクトン量)を比較した。その結果、近年では稚魚の多くが降海直後の岩手沿岸域にて深刻な餌不足になり、オホーツク海まで到達できていないことが、回帰尾数の減少に関連していると考えられた。