国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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生産技術部

 生産技術部では、重要な養殖対象種であるブリやサーモン類、クルマエビに加えて、新たな養殖対象種としてマダコ、タイラギ、スジアラ、ホシガレイ、ヒジキ等を効率的に生産するための研究を行っています。例えば、ブリでは主に天然稚魚(モジャコ)が養殖に使用されているので、天然資源に依存しない養殖を目指して、人工種苗の生産技術の開発と普及に取り組んでいます。また、新たな養殖対象種については、生息環境や生理・生態を明らかにし、科学的根拠に基づいた種苗生産と養殖の技術を開発し、関係機関と協力して社会実装に向けた技術改良を行います。天然の重要魚介類についても、飼育施設を活用した調査研究を実施し、マイワシ等の水産資源研究や二枚貝等の増殖技術の開発に貢献します。

生産技術部は、技術開発第1~5グループで構成されています。

技術開発第1グループ

 暖水性の魚介類を研究対象として、飼育研究の専用施設を活用して対象種の生物・生態学的特性を解明し、実用的な種苗生産と養殖の技術を開発するための研究に取り組んでいます。

技術開発第2グループ

 冷水性の魚介類を研究対象として、国内外で需要の高いサーモン類の養殖研究やホシガレイ等を候補種として寒冷地に適した陸上養殖の技術開発に取り組んでいます。

技術開発第3グループ

 タイラギ、アサリ、マダコ、クルマエビ等の無脊椎動物の生物学的な特性を解明し、種苗生産と養殖に関する技術開発に取り組んでいます。浅海域の二枚貝や甲殻類の資源生態と増殖に関する調査研究に取り組んでいます。

技術開発第4グループ

 日本の代表的な養殖魚であるブリの種苗生産技術の開発と普及、養殖の効率化と安定化を目的とした研究開発、天然資源が減少しているヒジキの種苗生産技術の開発に取り組んでいます。

技術開発第5グループ

 亜熱帯・熱帯性水産生物の養殖技術開発を目的として、ハタ科魚類のスジアラ、ノコギリガザミ類、熱帯性ナマコ等の種苗生産、養殖技術および育種技術に関する研究開発に取り組んでいます。