海洋環境委員会最優秀発表賞(中央水産研究所 三木志津帆)
三木志津帆博士がPICES年次総会で最優秀発表賞を受賞
情報公開日:2015年11月20日 (金曜日)
10月14日から25日に中国青島で開催された北太平洋海洋科学機構(PICES)年次会合において、当所、海洋・生態系研究センターの支援研究員三木志津帆博士が、海洋環境委員会最優秀発表賞(Marine Environmental Quality committee Best Presentation award)を受賞しました
同賞は、年次総会会期中に海洋環境委員会が主催するすべてのセッションにおける若手研究者の口頭発表の中で最も優秀な一題に贈られる賞です。三木研究員は、放射能の汚染に関する関心が高い中で、カルシウムと挙動がよく似ているため分析が困難であり、これまで情報の少なかった放射性核種ストロンチウム-90の分析を行い、科学的に信頼度の高い成果を得たことと、その成果をわかりやすく表現したことが高く評価されました。
受賞者:三木志津帆、藤本賢、森田貴己、重信裕弥、高木香織、小埜恒夫、渡邊朝生、杉崎宏哉
受賞対象講演:『Strontium-90 in marine fishes (海産魚のストロンチウム-90について)』
於:中華人民共和国青島市(北太平洋海洋科学機構年次会合)
【講演概要】
福島原発事故後、日本沿岸海域で採集された魚類のストロンチウム-90を測定した結果、福島原子力発電所港湾内以外で採集された多くの魚類においてストロンチウム-90は検出されなかった。また、原発近くで採取された魚類において検出されたストロンチウム-90については放射性セシウム濃度の1/100未満と、かなり低いことが明らかになった。