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2022(R04).10. 4 配合飼料の魚粉1/2を昆虫粉に替えてもマダイは好成長

令和 4年 10月4日

国立研究開発法人 水産研究・教育機構

配合飼料の魚粉1/2を昆虫粉に替えてもマダイは好成長

 

  • マダイに与える配合飼料の魚粉1/2をアメリカミズアブに由来する昆虫粉に替えても、良質な飼料と同等に成長することを確認しました。

 

【概要】
 養魚用配合飼料の主なタンパク質性原料は天然漁獲物由来の魚粉ですが、持続的な養殖のために人の手で生産される原料に置き換えることが望まれています。水産研究・教育機構(以下、機構)は、昆虫であるアメリカミズアブを活用した新規の養魚用飼料の開発に取り組んでいます。その成果として、マダイに与える配合飼料の魚粉1/2を乾燥アメリカミズアブ由来の昆虫粉(以下、ミズアブ粉)に置き換えた飼料を給餌することで、良質な配合飼料を給餌した場合と同等に成長することを確認しました。この成果は、魚粉使用割合を削減して替わりに人手で生産できるミズアブ粉を使用することで、天然資源に負担をかけない持続可能な養殖マダイの生産体制を構築することに大きく貢献すると期待されます。
 本研究は、生物系特定産業技術研究支援センタームーンショット型農林水産研究開発事業「地球規模の食料問題の解決と人類の宇宙進出に向けた昆虫が支える循環型食料生産システムの開発」において実施されました。

 

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