PICES2018年次大会最優秀口頭発表賞(中央水産研究所 杉本あおい)
杉本あおい研究員がPICES2018年次大会で最優秀口頭発表賞を受賞
掲載日:2018年11月7日
中央水産研究所経営経済研究センターの杉本あおい研究員が、2018年10月25日から11月4日にかけて開催された北太平洋海洋科学機関(The North Pacific Marine Science Organization = PICES)2018年次大会において、人文社会部門の最優秀口頭発表賞(Human Dimension Committee Best Oral Presentation Award)を受賞しました。
中央が受賞者 (水産政策グループメンバーと)
受賞者
杉本 あおい (経営経済研究センター 水産政策グループ)
受賞講演題名
Environment and culture in an island community: some insights for re-building the framework of Cultural Ecosystem Services
(和訳:島嶼社会における自然環境と文化:文化的生態系サービス論の分析枠組み再構築に向けた洞察)
於:横浜市:ワークピア横浜
受賞対象研究の意義
人間社会が自然生態系から得ている文化的便益を測るための方策として、「文化的生態系サービス」という概念が注目されていますが、これは今まで、観光や娯楽等の経済活動を通して測られてきました。杉本研究員の発表は、日本の離島地域において自然環境がコミュニティの文化・価値体系そのものの形成基盤になっており、そのことを踏まえて文化的生態系サービスの議論を再構築する重要性を示しました。この発表は地域の社会文化的価値を包含した生態系保全政策の発展に貢献する可能性が高く評価され、今回の受賞となりました。