2018年青島シーフードショー(China Fisheries & Seafood Expo)に参加
全国養殖クロマグロ連絡協議会(以下、協議会)の取組として、中華人民共和国山東省青島市で10月30日から11月1日までの3日間行われたシーフードショー(China Fisheries & Seafood Expo)で、昨年に引き続き中国でのクロマグロマーケットの視察を行いました。
当機構職員は開催2日目に会場を訪れ、協議会会員であるマルハニチロ株式会社にお願いし、ブース(図1)に設置されていた養殖クロマグロのショーケースに、日本産養殖クロマグロに関するトレーサビリティ実証試験のポスターを展示(図2)させていただきました。
今年のポスターには事業説明のためにQRコードを入れ、スマホをかざすと日本産養殖クロマグロに関するトレーサビリティ実証試験の事業内容が見れるようにしました。
今年は、協議会会員の日本水産株式会社、マルハニチロ株式会社が自らのブースで養殖クロマグロを展示し、株式会社道水が大洋世家などのブースで、金子産業株式会社が中魯のブースで展示していました。このほか日本の生産者ではマリンフーズ株式会社の養殖クロマグロがITOSUIのブースで展示されており、いずれのブースでも来場者がブースの前で足を止めて出展者にマグロの説明や商談を求めていました。また、マルハニチロと大洋世家のブースでは解体ショーが行われて非常に活気づいており、スマートフォンで実況中継している人もいて、集客効果の高さを再認識しました。
JETROより6社の日本企業が出展しており、JAPAN PAVILIONのブースにて展示していました。この中のイベントスペースでは日本の板前さんが刺し盛りを作って提供しており、人だかりが出来ていました(写真3)。 参加した日はあいにくの雨で非常に寒かったのですが、来場者が多く100カ国以上から29,250人と発表されました。 また、公式HPによると、出展は50カ国以上の、およそ1500社で、展示スペースも45,000平方メートルと過去最大の規模でした。
会場については、1つ1つのブースがかなり広く設けられており、商談スペースがしっかりと用意されていました。また、ブース間の通路は東京のシーフードショーの倍程度で、かなり広く設けられており、歩きやすかったのですが、この国の特性なのか大人数の団体客が一度に動くこともあり、通行するのに困ることが多々ありました。
また、試食も日本とは異なり、完全に無料で提供するもの以外にも商談に来た人だけに出す試食や量を多くして販売している試食など多様で、商売をする上では必要なことだと感じました。
もっとも特徴的だと思ったのは、中国のブース上にQRコードが掲げられており、それを来場者に読み込んでもらい、商品の説明や試食の販売等を行っていたことです。中国国内においてQRコードがかなり浸透しているのだと感じました。
なお、この視察は、協議会の皆様にもご協力いただいている水産庁補助事業「日本発の水産エコラベル認証取得加速化事業」で行いました。