ウナギ人工種苗生産技術に関する情報
ニホンウナギの未来へ――人工種苗・完全養殖の実現に向けて
ニホンウナギの持続的な利用を目指して、水産研究・教育機構は水産庁からの委託のもと、大学、民間企業など多様な機 関と連携し、人工種苗による完全養殖技術の開発に取り組んでいます。この研究は、絶滅が危惧される資源に対する社会的 関心も高く、科学的な知見を蓄積し、技術を開発し民間企業等に技術移転を通じて技術の社会実装をもって、将来のウナギ の安定供給に貢献することを目的としたものです。この取組は農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」への貢献 にも繋がります。
水産研究・教育機構が取り組む研究課題は①産卵~ふ化までの生産技術の開発、②成長・生残の良好な飼料の開発、③生産性の高い飼育水槽の開発、④省力化に向けた自動給餌システムの開発、⑤優良家計の開発(育種)に分類し、この研究課題を統合することにより社会実装に不可欠な人工種苗の生産コストの削減を目標として戦略的に取り組んでいます。これらの研究成果の概略をまとめた資料をご覧ください。併せて、水産庁HPに掲載された「ウナギ種苗の商業化に向けた大量生産システムの実証事業」において研究課題別の取組成果が掲載されています。
更に水産研究・教育機構は得られた技術成果を民間企業等に技術移転し社会実装を進める取組を開始しました。この技術移転・社会実装を進めるための基本的な考え方をまとめた資料を併せてご覧ください。
なお、この研究開発の取組は水産庁との契約に基づき、一部の研究成果について守秘義務が課されています。水産研究・教育機構で掲載されている情報や水産庁公式サイト「うなぎに関する情報」に掲載されている情報以外の技術の詳細や進捗に関するご質問は公開情報の範囲を超えてお答えすることができません。
ご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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