第8回 カタクチイワシ勉強会を開催
第8回カタクチイワシ勉強会は,平成22年11月18日(木曜日)に中央水産研究所(横浜市)で開催し,当プロジェクト研究関係者の他,水産大学校,(社)海洋水産システム協会,技術士会,青森県食品総合研究所,宮城県水産技術総合センター,千葉県水産総合研究センター,静岡県水産技術研究所,東洋水産機械(株),岡山県水産研究所,愛媛県工業技術センター,宮崎県水産試験場,鹿児島県水産技術開発センターなど計19名が参加しました。
1) 小型シログチの丸ごとすり身化
岡山県では,小型のシログチは漁獲されてもほとんど利用されることなく廃棄されており,小型シログチの高度利用が求められていることから,宮城県と共同で小型シログチの丸ごとすり身化を検討しました。小型シログチの丸ごとすり身100%の揚げ蒲鉾を試食したところ,参加者からは,色が黒いのが気になるが,魚好きには受け入れられる味など称賛の意見が寄せられました。
2) カタクチイワシを利用した直接造粒ペレットおよび脱脂大豆粕混合ミール製造
解凍したカタクチイワシと大豆タンパク質から直接に造粒する新しいペレット製造についての紹介がありました。現在,このペレットの飼育試験が宮崎県で行われ,飼育結果が期待されます。
3) 簡易型の頭方向揃え機の開発
簡易型の頭方向揃え装置(写真1)の開発状況について,実験動画による説明がありました。頭方向を揃えるためには,傾斜シュートに対し魚体を横向きにして供給するのが第1のポイントです。そのためには魚体を搬送するコンベアに直角向きの仕切りを設けること,仕切りに魚体を横向きにして乗せるために,水槽の形状に工夫が必要でした(写真2)。また,頭方向揃え装置と壷抜き機が接続された実験が紹介されました(写真3)。