国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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第1回 カタクチイワシ勉強会を開催

 第1回カタクチイワシ勉強会は,成果の一つである「丸ごとすり身」技術を紹介するため,平成21年6月12日(金曜日)に中央水産研究所(横浜市)で開催し,当プロジェクト研究関係者の他,長井水産,横浜丸魚,水産庁加工流通課,全漁連漁政部,JICA農村開発部など計16名が参加しました。

 通常のすり身は,頭と内臓を除去して魚肉を採取し,水晒しする方法でつくりますが,「丸ごとすり身」技術は魚を丸ごと使い,連続遠心機で脱水します。人手がかからない,歩留まりが良い,栄養価が高い,残渣が出ないなどの利点があり,しかも頭や内蔵が含まれていても,苦みやエグミを残さない画期的な技術です。

 しかしながら実用化するには,処理能力や品質安定性の検証が必要なので,今後の勉強会で実際に公開試験を行なうことになりました。水産加工業者=付加価値の向上,荷受け=製品の販売,水研センター=開発技術の普及,とそれぞれの思惑は違っても事業化に期待する方向性は同じなので,地産地消と新素材の両面の可能性を考えながら実現化に向かいたいと考えています。