第12回 カタクチイワシ勉強会を開催
第12回カタクチイワシ勉強会は,平成23年3月15日(火曜日)に富山市の(株)上久において開催され,カタクチイワシの他に,当地で特に利用が進んでいない小型ニギス(写真1)の利用もテーマにしました。東北関東大震災の影響で欠席が多く,(株)上久,(株)河内屋,富山中央水産(株),(有)笠井水産,東洋水産機械(株),千葉県水産総合研究センターなど9名が参加しました。
実演会
交付金プロジェクト研究「カタクチイワシ資源の高度利用による地域活性化計画」において開発された,ヘッドカッター連動式フィレーマシン(東洋水産機械(株))および簡易型頭揃え機(千葉県水産総合研究センター)の実演を行いました(写真2)。原料として,氷見の冷凍カタクチイワシと上越産の冷凍ニギス(写真3)を用いたところ,両機械ともにニギスでも同様に処理できる能力のあることが確認されました。
意見交換会
(独)水産総合研究センター交付金プロジェクト研究の成果の紹介があり,頭と内臓を除去することなく丸ごとでスリ身にする技術の紹介がありました。続いて,(株)上久の水産庁加工課「国産原料確保実証モデル事業」の説明がなされました。当事業で製造したニギスの丸ごとすり身の試食(写真4)を行いました。原料鮮度による品質の差が提示されるともに,ニギス丸ごとすり身が蒲鉾製品に利用できるであろうとの評価が行われました。