第10回 カタクチイワシ勉強会を開催
第10回カタクチイワシ勉強会は,平成23年1月28日(金曜日)に千葉県安房郡鋸南町で開催し,水産庁加工流通課,静岡県庁経済産業部,静岡県定置網協会,いとう漁業協同組合,網代漁業(株),JF全漁連購買事業部,(社)いわし食用化協会,林技術士事務所,(株)横浜丸魚,水産経済新聞,アルガマリーナ,(株)ヤマザキ,スズ市,千葉県加工組合,千葉県水産総合研究センター,(有)大福商店など計24名が参加しました。
見学会
大福商店第2加工工場(千葉県安房郡鋸南町大帷子)において,銚子産の冷凍原料を使って,カタクチイワシ魚体処理機運転(写真1)および蝶開きIQF (Individual Quick Frozen:個別瞬間凍結) 製品製造(写真2)を見学しました。処理機の導入で,カタクチイワシの難点となっている,手間が掛かる,鮮度低下がはやい,内臓が苦いなどの問題を解決することを目指しており,1日に500~600kg程度を処理することが当面の目標です。次いで,処理機を使って製造した蝶開きフィレーや落とし身を原料とした「いちばん揚げ」「つみれ汁」の試食を行いました。
意見交換会
(独)水産総合研究センター交付金プロジェクト研究「カタクチイワシ資源の高度利用による地域活性化計画」の成果説明,大福商店の水産庁加工課「国産原料確保実証モデル事業」の説明,千葉県水産総合研究センターの簡易型カタクチイワシ頭揃え機が紹介されました。参加者から,視察・試食の感想や各地の未利用魚の状況など,活発な意見交換がありました。特に今回は静岡県内から多数の参加者があり,伊東漁協の定置網で漁獲された鮮度の良いカタクチイワシの商品化構想など具体的な事例が紹介されました。