平成29年度海洋水産資源開発事業成果報告
水産研究・教育機構開発調査センターでは,平成29年12月13日(水曜日),東京海洋大学において「平成29年度海洋水産資源開発事業成果報告会~生産から流通に至る付加価値向上に向けた取り組み~」を開催しました。
今回は,底魚・頭足類開発調査グループからは「漁具漁法的なアプローチから始める底びき網漁業のカイゼン-秋田県北部地区を例に-」と題して,秋田県北部地区のかけまわし漁法による底びき網漁業を例として,収益の改善を目指した生産システム全体の見直しを図る取り組みを紹介しました。浮魚類開発調査グループからは「漁獲物の付加価値向上に向けた船上取得情報(漁獲・生物情報と脂肪含量)の活用-遠洋まぐろはえ縄での取り組み-」と題して,遠洋まぐろはえ縄漁業における船上取得情報を用いた漁獲物の付加価値向上に向けた取り組みを紹介しました。資源管理開発調査グループからは「水産業における生産管理情報を活用した流通システムとの統合とデザイン-ICT等流通技術の活用による市場対応力の向上-」と題して,品質向上による商品訴求や生産の効率化による経営改善を図るために,定置網漁業や近海かつお釣り漁業においては生産管理情報をどのように活用し流通システムとの統合を図るべきか,その方向性について紹介しました。
当日は,多くの皆さまにご来場いただき,心より感謝申し上げます。