第18回成果発表会
国立研究開発法人水産研究・教育機構は、さまざまな形で調査研究の成果の普及に努めています。
そのひとつとして、広く一般の方々も対象とした成果発表会を毎年開催しています。
第18回となる本年度は、新型コロナウイルス感染症対策としてオンライン開催とさせていただきました。
プログラム
1.カツオ・マグロは増えてるの?減ってるの? 福田 漠生(ふくだ ひろむ) 福田漠生(写真上) |
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2.アワビの筋萎縮症の病原体を特定 松山 知正(まつやま ともまさ) 私達のグループでは、病原体の特定から診断法の確立、ワクチンの開発まで水産動物の感染症について幅広く研究を行なっています。病気の話にはうんざりする昨今ですが、感染症には必ず対策方法があります。研究を通じて水産動物に対する疾病被害の低減を目指しています。 |
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3.有害赤潮対策の高度化 紫加田 知幸(しかた ともゆき) 学部4年生から一途に赤潮の研究開発に携わってきました。現在は赤潮による養殖魚のへい死機構や赤潮プランクトンの生理生態の解明といった基礎的な研究を進めつつ、赤潮による漁業被害を軽減するための実践的な技術開発に取り組んでいます。赤潮研究を推進するためには様々な分野や機関の協力が必要ですので、引き続き宜しくお願い致します。 |
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4.水中グライダーが開く新たな海洋環境モニタリング 和川 拓(わがわ たく) 2009年に東北区水産研究所へ入り、2015年からは日本海区水産研究所に移り、現在に至ります。水産資源の評価や漁況予測を高度化するため、水温・塩分・流れなどの物理的な海洋環境の変動が水産資源の変動に及ぼす影響の研究に取り組んでいます。 |
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5.水産大学校の紹介 須田 有輔(すだ ゆうすけ) 1992年旧漁業学科に採用され、2004年に生物生産学科に移りました。その間おもに沿岸生態系、とくに砂浜の研究に取り組んできました。2019年から校長を務めています。ポストコロナに向けた新たな水産教育の姿を模索しています。 |
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総合討論
司会・進行 水産庁在籍時からマグロ類の資源管理・国際交渉に深く関わり、現在は中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会議長などを務めています。 |
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堀井 豊充(ほりい とよみつ) 水産研究・教育機構理事(経営企画担当)。 2019 年 7 月より現職。研究開発職であった時には、沿岸浅海域の水産資源、とくに磯根資源など定着性水産動物の生態と資源管理に関する研究に取り組んできました。 現職では機構の経営全般に関わる業務を担当しています。 |
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青野 英明(あおの ひであき) オンライン参加 水産研究・教育機構(旧)西海区水産研究所長等を経て2019年に同機構理事(研究開発担当)、2020年7月の組織再編で理事(水産技術担当)へ。同時に、新たに発足した水産技術研究所長として、専門の水産増養殖に加え、工学、環境、利用加工分野の研究開発にも対応しています。 |
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伏島 一平(ふせじま いっぺい) 水産研究・教育機構開発調査センター所長。2019 年 4 月より現職。これまで、大中型まき網漁業の省人省力化や、遠洋漁業の操業効率化などの取り組みに携わってきました。現職では、主に機構内外における研究開発成果の実用化等に向けた開発調査を担当しています。 |