第6回成果発表会
第6回成果発表会「海洋環境変動とさかな・ひと~海がかわる 海がわかる~」を平成20年9月30日(火曜日)に都内のニッショーホールにて開催しました。
この発表会は、当センターが現在取り組んでいる水産物の生産から消費までを対象とした幅広い調査研究や技術開発の成果を水産関係者に普及するだけでなく、一般市民の方々にも理解していただくことを目的として2003年から毎年開催しているもので、今回で6回目となりました。今回のテーマは昨年の成果発表会参加アンケートで要望の高かった海洋環境変動に関する研究開発成果をとりあげました。
発表会の冒頭に、主催者を代表し、水産総合研究センター理事長 中前より「地球の温暖化も含めた、海洋環境の変化について、5つのテーマで考え、問題の解決に向けた技術開発につなげていきたい」と挨拶があり発表会が開会しました。
今回の発表会は、海をじっくり見ることでマイワシの資源変動を予測できる話、意外にも謎に包まれていたサンマの生態とその環境対応戦略についての話、豊かな藻場をとり戻すために漁業者自らが行う磯焼け対策ガイドラインの紹介、DNAを調べることで赤潮プランクトンの分布拡大のメカニズムがわかってきた話、マダイとマツカワを例に温暖化した海での海面養殖に対する工夫など5題の最新の情報や研究成果が紹介されました。
会場には、漁業関係や加工・流通関係の業界の方、大学、水産庁など関係省庁から約300名の方に参加いただきました。それぞれの講演に対して、熱心な質問や意見がとびかいました。
発表の他にロビーでは水産庁と連携して成果を上げた調査船開洋丸によるウナギの産卵生態調査結果について、パネルや映像で紹介しました。悪天候にもかかわらず、多数の方々にお集まり頂きましてありがとうございました。今後とも皆様のご理解と一層のご支援をよろしくお願い致します。なお、概要は要旨集をご覧下さい。
会場の様子 |
主催者挨拶 |
天気と大漁 |
サンマはまだまだ謎がいっぱい |
豊かな藻場を取り戻そう! ―磯焼け対策ガイドラインの紹介― |
赤潮プランクトンのルーツに迫る |
温暖化に負けない魚類養殖をめざせ! |
会場では、数多くの活発な意見がだされ、 |
世界初!ウナギ産卵親魚の捕獲!! |
休憩時間中のロビー風景 |
まとめと展望 |