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イカ釣り漁業における省エネルギー化について(イカ釣りLED漁灯活用ガイド)

 イカ釣り漁業の集魚灯(漁灯)は大光量化・大消費電力化の歴史をたどってきました。このため、本漁業は燃油依存度の高い産業となり、近年の燃油高騰を背景に厳しい経営を余儀なくされています。このような状況から、2009年度から2012年度にかけて農林水産省の委託事業「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」において「イカ釣り漁業におけるLED灯の応用による効率的生産技術の開発」を実施しました。本研究事業によって、イカ釣り漁業の誘集・漁獲過程の解明が大きく進展しました。さらに、LED漁灯を漁船に装備して操業試験を行いました。本ガイドはこれらの成果をとりまとめたものです。

 「イカ釣りLED漁灯活用ガイド」と題していますが、誘集・漁獲過程についてはメタルハライド灯を装備した調査船で研究した内容であり、メタルハライド灯やハロゲン灯などの従来漁灯の活用方法にも触れています。さらに、LED漁灯の特長を知ることで従来漁灯の長所と短所を知ることができますので、LED漁灯を使用していない漁業者にも参考にしていただけると思います。

 イカ釣り漁業者の皆さんが省エネルギー操業を考える上で本ガイドが少しでも役に立てば幸いです。

 ※ガイド中では組織名旧称(水産工学研究所;現 水産技術研究所水産工学部)が用いられています。

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