昔は、海にはたくさんの魚介類(さかな・貝・エビ・カニ・タコ・イカ・ウニなど)たちがいて、どんなにとってもいなくなることはないと考えられていました。しかし最近では、さかなたちをとる技術が進歩し、一度にたくさんのさかなをとれるようになったことや、海の汚染などで、だんだん魚介類がとれなくなってきました。
そこで、魚介類をとるだけではなく、人が魚介類を育てて海に放したり、魚介類が育つすみかをつくったりして、魚介類の資源を増やすこと、イケスなどで大きくなるまで育てるようになりました。
さいばい漁業とは、卵から稚魚になるまでの一番弱い時期を人の手で守り、その後、自然の海に稚魚を放流し、成長したものをとる漁業で、これには、海の中のさかなの数を減らさないようにするなどの効果があります。
直接、わたしたちが食べるほかにも、養殖やペットのえさ、肥料としても利用されます。また、しんじゅやサンゴ、貝などは古くからアクセサリーなどに利用されています。最近では、薬や燃料などに利用する研究開発もされています。