さいばい
漁業で、さかなを
増やす
一匹のめす親は、何十万粒から何百万粒の卵を産みます。自然の海や川では、卵や赤ちゃんのほとんどは、食べられたり、えさが食べられなくて死んでしまいます。親になれるのは、何百万粒の卵から数匹とたいへん少ないです。
このため、もっとも弱い卵から子どもに育つまでの間を、人がえさを与えて育てることで、生き残る数を大きく増やすことができます。そして、自然の中で、生きていける力がつく大きさまで育てます。これらの子どもたちは、自然の中で育っていくのに適した海や川に放流されます。
放流されたさかなたちは、自然の中で生活して大きく育ち、漁業でとられます。漁業でとられずに、親になったさかなは、卵を産んで、さかなを増やすことに役立っています。
このように、人がさかなのもっとも弱い時に手を貸してあげて、海や川などに放流して水産資源を増やして、漁業でとることがさいばい漁業です。
受精卵をとるためのマダイの親たち
マダイの受精卵(約1ミリ)
放流を待つマダイの子どもたち
海へ放流される子どもたち
さいばい漁業は、サケ、マダイ、ヒラメ、クルマエビ、ガザミ(ワタリガニ)、アワビ類やウニ類などを放流しています。
サケ
ヒラメ
クルマエビ
ガザミ
アワビ類
ウニ類類