漁業や
漁船を
考える
さかなが
少なくなるのは、
親ざかなのとりすぎ
以外にも、
原因があります。
卵から産まれた年によっては、赤ちゃんが食べるえさが少なくて死んだり、海の流れや水温などの環境が合わなくても、死んでしまいます。
このように、自然の大きな環境変化でもさかなは減ります。しかし、大自然を相手にこれを防ぐことは、わたしたちにはできません。
このため、少しでも水産資源が減らないように努力をしています。
漁業では、あみ目が小さいあみでさかなをとると、親ざかなだけではなくまだ子どものさかなや、ほかのさかなの子どももいっしょにとってしまいます。これらの子どもたちをとると、親になるさかなが減ってしまいます。
魚市場でとれたさかなを調べたり、漁師さんたちに聞いて、どんなさかながどこで、どのような方法でとられたのかも調べています。
このため、さかなをとるためのあみの目を大きくしてこどもたちをとらなようにしたり、あみに子どもが入っても逃げられるようにすれば、さかなの子どもたちを守ることができます。このように、わたしたちの漁業が水産資源を減らさないための研究をしています。
かごあみを使ったベニズワイガニ漁
あみ目を大きくしたり、逃げる穴を作って、
子どものカニが逃げられるようにしています
省エネは、わたしたちの生活だけではありません。
漁業でも、省エネのため、さかなを集めるあかりに、電気エネルギーを使う量が少ないLED(発光ダイオード)の電灯を使った技術の開発をしています。また、より少ない燃料でさかなをとる漁法の開発や、とったさかなを、新鮮に保つ冷凍庫の温度を上手に管理することなど、省エネの研究を行っています。
LED電灯を使った省エネ漁船
漁船の模型を使った安全性の試験