水産研究・教育機構は、水産に関するあらゆる研究開発を行っている、世界でも有数な研究機関です。研究所は、北海道から沖縄県にあります。
世界で初めて、ウナギの完全養殖や産卵場所の発見にも成功しました。
水産資源とは、海や川、湖や沼にいるすべての生き物です。これらの水産資源は、水産業によって、わたしたちが利用することができます。
水産業の中心は、水産資源をとる漁業です。漁業は、漁師さんが主に船に乗って水産資源をとります。この漁師さんを支える、船を造る仕事、水産資源をとるためのあみやつり道具などを作る仕事、さらに船を泊める場所を造ることなども水産業です。
また、水産資源は漁業以外にも、養殖でも生産されています。これらの水産資源を売り買いする魚市場、魚市場からわたしたちのもとへ運んでくれるトラック、そして、わたしたちが買うさかな屋やスーパーなども水産業です。
とった生き物は、主に生で売られますが、遠い海から運んでくるときや、たくさんとれたときは冷蔵や冷凍されます。このため、新鮮でおいしさを保つ仕事も水産業です。
その他にも、かまぼこ、魚肉ソーセージ、缶詰、干物、つくだ煮、冷凍食品やお弁当用のおかずをつくる仕事なども水産業です。
わたしたちは、これら水産資源をいつまでも食べることができるようにするには、どうしたらよいのかを調べています。
また、漁業の方法や漁業をする新しい場所の開発や、漁船の開発も行っています。
さらに、水産資源を増やすためにさいばい漁業や、養殖にも取り組んでいます。
とった水産資源を安全で、おいしく食べるための研究も行っています。
わたしたちは、これからも「さかなの未来を科学する」を目標に、みなさんの役に立つ水産の研究開発に取り組んでいます。